嵐山の旅館 渡月亭~序章~

フクちゃんと付き合って5周年ということで、6月3日(土)、4(日) の連休に2人でお出かけすることにした。そのプランは、朝からUSJで遊んで、夕方に嵐山の旅館、渡月亭に泊まるというもの。大阪在住の2人にとってはかなり近場のお出かけで、端から見たら5周年記念なのにそれでいいの? って突っ込まれそうだ。いいんです、2人が今したい事を話し合っていく中で完成したプランなので、異論はない。

 

16時過ぎにUSJから出てきて、渡月亭へと向かう。

 

エヴァすごくよかったねー」

「うん、エクスプレス・パス買った甲斐あったよ」

「いろんなことが起こり過ぎて、よくわからないままあっという間に終わっちゃった。私、シンジくーん! しか言ってなかった気がする」

「言ってたね(笑) エヴァはほんとにクオリティ高かった」

 

JRユニバーサルシティ駅から大阪駅まで行って、そこから阪急梅田駅まで10~15分くらい歩く。

 

「進撃はボク、マンガあれだけ予習したのに、すぐ終わって物足りなかったなあ」

「そうだね。でも映像すごく綺麗だったし、あれ作るの大変なんじゃない?」

「なるほど、そっか。うん、でも立体起動装置で飛ぶ感じがわかってよかった! スパイダーマンみたいだったね」

「うん! よかったねぇ~。あと、リヴァイがかっこよすぎる。そしてエレン出てこなかったね(笑)」

 

阪急梅田駅の建物に入り、本屋の前を通り過ぎる。あれ、ヒロアカの単行本が1つの本棚にズラーッと並べられてる。新刊出たのかな。1ヶ月前くらいだっけ、フクちゃんに読ませてもらった最新刊はどんな表紙だったかな、思い出せない。まあいいや。今はあまり寄り道してる時間がない。渡月亭に18時にチェックインしなきゃいけないから、まっすぐ進もう。

改札の中に入り、河原町行きのホームへ。電光案内版を見ると、あと2分くらいで特急が出てしまう。

 

「これ乗れるかな」

「ちょっと急ごう」

 

 階段を駆け足で上がると、まだ出てない。無事乗れた。満員という程には混んでないけど、もう座席はみんな埋まっていて、ドア付近に2人で立っていた。

 

「これ乗れて良かったね。ほら、嵐山着くの17時半過ぎだよ」

フクちゃんがスマホで到着時刻を調べてくれた。けっこうカツカツなスケジュールになっちゃったな。USJゴジラ4-D見た後に、進撃の巨人の、鎧の巨人等身大モデルで写真撮るのに並んだからかな。でもあれは撮って良かった。フクちゃんの顔の“今にも喰われる感”が迫力あった。ボクは顔で負けていた。ちょっと悔しい。

 

 ボクもスマホで、嵐山駅着いてから渡月亭までの道を調べる。どうやら駅から歩いて10分もかからないっぽい。渡月橋という橋の近くだ。

 しかし脚が限界だ、すごくだるい。日中ずっと歩き周ったのは久しぶりだ。桂駅で嵐山線に乗り換えると、今度は座れた。脚、少し楽だ。電車が動き出すと、心地良い揺れが眠気を誘う。ウトウトしていると、フクちゃんが呼んでいる。

 

「メグルくん」

「ん?何?」

「そこ、虫がいる」

 

見ると、窓際の、飲み物とかを置けるちょっとしたスペースに、3~4cmくらいの蛾(?) がとまっていた。

 

「じっとこっちを見てるよぉー」

「ほんとだね。どうしよ、席、変えよっか」

「あ、うーん…ビクとも動かないから、ちょっと様子見でいいや」

「そう」

 

 フクちゃんは二人掛け席の窓際に座っていたので、虫との距離がけっこう近い。なのに様子見でよかったのかな、勇気あるな。とか考えつつ、ボクは眠気がさらに強くなってゆく…

 

 

 気付いたら、肩をとんとんされている。

「メグルくん、着いたよ」

 フクちゃんが起こしてくれたみたいだ。

「ありがとう。いつの間にか寝てたよ」

「よく眠ってたね。1回目とんとんしても全然起きなかったよ」

 

 電車を降りて、改札を出る。静かで、周りの建物が低く、緑が多い。ちょっと遠くに山が見える。フクちゃんはテンションが上がってきている。

 

「非日常キター!」

USJとはまた違う非日常だね」

 

道が2つに分かれている。案内板に

 

法輪寺  渡月橋

 

と書いてある。スマホで確認した地図を思い出すと、法輪寺の方へ歩いたら近いと思うんだけど、旅館は渡月橋の近くだと確認したし、案内を信じて 「→」に行くことにした。少し歩くと、名もなき小さな橋を渡る。いや本当は名前書いてあったんだけど、特に印象に残らなくて忘れてしまった。橋の上で写メを撮った。

 

 橋を渡った先には、砂利道? 石の道が広がっており、側を大きな川が流れている。桂川だ。道の道路側にはそば屋さんとか土産屋とか甘味処が並んでおり、

 

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反対側の川辺にはくっついて座っているカップル(20代が多いかな) が何組も見えた。外国人観光客も多い。

 

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なんて雰囲気のあるところなんだ、嵐山。

 

「りょっかん、りょっかん♪」

 フクちゃんはさっきのテンションをキープし続けている。

「時間、だいじょぶかな? 今何時?」

 聞かれて、ボクはスマホを見る。

「17時50分くらい。あと10分しかない(笑)」

「やばいやばい(笑) 急がないと」

 

渡月橋まで着くと、ボクらが泊まる建物は橋の手前にあったから、橋は渡らず、反対方向に歩いてゆく。

すると、すぐに見つかった。まだ18時前だ。よかった。入口が小じんまりとしていて、これまた旅館の雰囲気全開。フクちゃんのテンションもピークになる勢い。

 

「はあぁ~~、すごいなぁ~。なんか入っていいのかなこれ」

「わかる(笑) 高級な感じ半端ないね。とにかく入ろう」

 

自動ドアが開く。ウィーン、ガー。

 

「いらっしゃいませ。お名前は…」

 

〈つづく〉

 以下リンクです。ちなみにボクは楽天トラベルで渡月亭を予約しました。普段楽天カードスマホ代を支払ってたまっていたポイントが使えて、2000円くらい安くなりました。

 

楽天トラベル→ 京都 嵐山温泉 渡月亭

 

www.togetsutei.co.jp