嵐山の旅館 渡月亭 ~貸切温泉編~

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※ ↑イメージです。実際の渡月亭の写真ではありません。 

 

「でも結構時間あるね。まだ21時前。どうしようね。…あっそうだ、浴衣に着替えよう」

「もう着るの? お風呂入ってからじゃなくて?」

「うん、浴衣で温泉行けば、持って行く着替えの荷物が減るし」

「そっか。確かに」

 

ボクはクローゼットから浴衣を取り出す。ふむ、白と藍のシンプルな模様の方が男物っぽいな。もう一つの浴衣は藍がベースで黄色い葉、ピンク、青とかの朝顔が入っており、女物っぽい。しかしそれ以外がわからん。2つある帯は、1つは厚みのある幅8cmくらいのザ・帯だけど、もう一つは薄い生地で幅が1mくらいある。

 

浴衣の上から羽織るものも、おじいちゃんが着てそうな袖なしの藍色のと、袖ありでしぶい若草色ので、どっちがどっちなんだろう。わからない。多分男物は、ザ・帯と袖なしおじいちゃん羽織だな。

 

ボクは特に何も考えず服やらズボンやらを脱いで浴衣を着始める。フクちゃんも同じように、浴衣を着ようとする。向こうはどうなのかわからないが、ボクは少なくとも相手の下着姿が気になる。でも気にしない風でいる。ボクはすぐに着替え終わった。

 

「メグルくん…浴衣、着れない。ごめん、手伝って」

「え、うん、わかった」

 

フクちゃんは帯を一人で巻けないらしい。まあ、まず帯の幅が1mあるしやりにくそうだ。巻きやすい幅に2人で折りたたみ、それをボクが持ってフクちゃんの腰上あたりに巻きつける。ボクはフクちゃんの正面から帯を当てにいったので、帯を背中に回す時、ボクはハグしてるみたいになる。

 

「メグルくん…」

 フクちゃんはそれを喜んでいる。ボクは帯を巻くのに集中する。

 

しっかり巻いて、蝶々結びして、できあがり。

「ありがとう」

 

浴衣は着たが、まだ1時間以上暇がある。

「フクちゃん、写メ撮ろうよ」

「いいね!」

 

日中USJでも大活躍だった自撮り棒をiPhoneにつけ、立って撮ってみたり、正座して撮ってみたりする。撮った写真を確認する。

 

「おお! この正座したやつよく撮れてる!」

「ほんとだ! 私がかわいい! えーこれほしい、LINEで送って」

「おっけ」

 

 実はボクもフクちゃんも、写真うつりが悪い。顔がヘンに写ってしまうのだ。でもたまーに顔の角度が良かったのか、とてもいい写りの時がある。

 

「あごを引くのがいいのかな。他の写真はあごが上がってる気がするし」

「そうかもね。引きすぎてもなんか変だったけど、丁度いい引き具合があるんだきっと。いやーいいよコレ。これなら人に見せてもいいよ」

「わかった。ラボの人に見せようかな」

 

 

ふぅ。まだまだ時間がある。2人とも何をするでもなく布団の上でゴロゴロしている。眠い。眠いけれどもさっきからボクは、フクちゃんが浴衣のはだけるのが気になっている。付き合って5年になるが、実は旅館に泊まるのは初めてなのだ。浴衣姿で布団が敷いてある部屋に二人きりなんて、初めてなのだ。

 

「フクちゃん」

「何?」

「もう少ししたらお風呂入るけどさ、このままだとボク、温泉で疲れを癒すことに集中できるかどうか…」

「うん、集中できるかどうかわかんないの。それで?」

 フクちゃんはニヤニヤしている。

「温泉行く前に…してもいいかな?」

「ふふ…いいよ」

 

お互いの合意の下、2人はいちゃいちゃしましたとさ。

 

~・~・~・~・~・~・~・

 

 予約した時間の23時になったので、ボクらは部屋を出てフロントに向かった。フロントの人が地下の貸切温泉の入り口まで案内してくれた。

 

「中に入りましたらカギをお閉めくださいね」

「はい、わかりました」

 

「おお」

中は、大浴場とプライベートバスの中間て感じ。大浴場は入ってないけども、広すぎもなく、狭すぎもなく、脱衣所には4人分の脱衣棚とカゴがある。2人で利用するにはちょっと贅沢な感じ。

 

 僕とフクちゃんは黙々と浴衣を脱ぐ。お互い素っ裸になる。タオル巻かない、めんどくさいから。ヘンな感じだ。しかし今の僕には温泉を楽しむことに集中する余裕がある。いざ、温泉へ! ガラララ…

 

「なんか、温泉に浸かりながら寝そべられるスペースがあるよ」

「ほんとだ! どれどれ。ああ、これはいいね~」

「いいなぁ、後で替わって。ていうか、お湯の温度がすんごくちょうどいい」

「そうだね。だいたい温泉って熱すぎて長く入れないもんね」

 

 温泉はとても心地良かった。多分、他の人がいないというのも大きく影響してると思う。寝そべるスペースがある以外は特に変わった所はなく、洗い場と浴槽がある、黒い石の壁のシンプルなフロアだった。45分の貸切で2500円。105分で5000円というロングコースもあったけど、今日はもう予約がいっぱいでできなかった。

 

「だけど、あんまり長く入ってるとのぼせそう」

「うん。45分で十分だったね。まだ20分くらいあるし」

「そうだね。あーよかった! 貸切温泉諦めなくてよかった! メグルくん、リヴァイの名言教えてくれてありがとう」

「うん。ボクも貸切温泉にしてよかった! こんな楽しめるとは思ってなかった」

 

 

~・~・~・~・~・~・~・

 

 満足して浴場から出て、着替えて部屋に戻ってきた。もう0時を回る。コンビニで買ってきてたポテチを開けて、つまみながらテレビを見る。全仏オープンで錦織くんが韓国のチョン・ヒョンという選手とシングルスで戦っている。

 

「これ、クレイコートってやつだよね。マリオテニスやってたからちょっとわかる」

「それって、64?」

「うん、64」

「うわ、ボクと同じじゃん! なんか嬉しい」

キノピオ使いだったな私は。たまにヘイホーも」

「そっか。しかし、サーブってすごい威力あるな。あの韓国の選手のサーブ、シュン! て速い」

 

夕食がやさしい味の料理ばかりだったからか、ポテチが妙にうまい。プリングルスのサワークリーム&オニオン味。鬼うまい。フクちゃんが買ったjagabeeのベーコンマヨ味もうまい。jagabeeってポテトのサクサク感がたまんないな。

 

「サワークリームオニオン、めっちゃうまいね」

「でしょ~~。最強だよこれ。ポテチに付いてる味付けの粉があまりないハズレの時があるんだけど、これは当たりだね。たくさん付いてる」

「詳しいなあフクちゃんは」

 

テレビを見ながらなんでもない会話をし、ポテチを食べ終わる。1時になりそうだ。

「歯磨いて寝よっか」

「うん」

 

歯磨きをきっちりやって、布団にもぐりこむ。

「うあーふわふわして気持ちいい…すぐ寝れる」

「気持ちいいねー」

「布団っていいね。ベッドだと2人で寝るにはダブルベッドがいるけど、布団なら2枚くっつけりゃいいだけだし。くっつけたくなかったら離せるし。自由自在だ」

「そうだね、自由自在だね! 寝る前はちょっとくっつきたいけど、ほんとに寝る時は離れたいよね。私寝相悪いし、寝てる時のぶさいくな顔見られたくないし」

「うん、ボクも寝る時はスペースを広く取りたい。やっぱり家のベッド捨てて、布団買おうかな…」

 

ちょっと沈黙が続く。お互いに近づいてくっつく。

「ふふーん♪」

 フクちゃんはとても幸せそうな笑顔をしている。ボクも笑顔を返す。なにとはなく腕とかを触る。

 

「ん!? なんかすっごいスベスベしてない?」

 フクちゃんも僕の腕を触る。

「あ、ほんとだ! メグルくんもスベスベしてる! 温泉の効果かな?」

「きっとそうだね。うわー気持ちいい」

「気持ちいいねー」

    ・

    ・

    ・

 

そうして2人はまたいちゃいちゃしましたとさ。寝たのは2時過ぎでした。明日10時にはチェックアウトだし、その前に朝食券もらったから是非食べたいしなのに。体調崩さないといいけど……

 

〈つづく〉

以下リンクです。

京料理、京都嵐山温泉の老舗旅館「渡月亭」公式ホームページ

 

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